2021年3月14日 最後の勤務
先日24年間の特養での介護職員としての勤務が終了しました。
これまで支えてくれた家族、職場の仲間、様々な経験を通してここまで人間的に成長をさせて頂いたご利用者の皆様、ありがとうございました。
いつもより早目に出勤しご利用者さんへ挨拶をしました
あるご利用者さんから、
「やりたい事があるならおじゃまはできませんな」と涙を流して私の退職を惜しんでくれました。私も思わず涙が出てきました。
「何もしてあげられなくてごめんなさい」
私の口から出たのはそんな言葉でした。
「介護」という仕事は、どれだけベテランになっても「これで満足」というゴールはありません。
様々なご利用者さんに何百回、何千回とケアをさせていただきました。
でも、自分の中では
「まだしてあげられる事があるんじゃないか?」
という思いがあります。
そんな思いから出てきた「何もしてあげられなくてごめんなさい」
だったのかもしれません。
「介護」という仕事にこれだけの年数携わらせて頂けたのはなぜか?
自分でもわかりません。
人手不足、早期の離職と介護業界では定着率が低いです。
その中で24年間もの長きにわたり現場で続けられたのには理由があると思いますが、「この仕事が好きだから」とか
「お年寄りが好きだから」という事だけではない気がします。
もっと、もっと何かあるような気がしますが、今はわかりません。
いつ分かるか、一生分からないか・・・
一つ分かっているのは、
「介護心理カウンセラーとして一人でも多くの悩める介護職員の方と介護に携わる全ての方の心のよりどころになる」
ということです。
たくさんの仲間から感謝の気持ちをもらいました
私がここまで勤務できたのも、職場の「仲間の助け」のおかげです。
7年程前、腰椎椎間板ヘルニアと軽度のうつ病で5ヶ月弱休職し、その後復職した際も温かく迎えていただきとても助かりました。
近年は再度腰痛が悪化し勤務も限定してもらいながら、なんとかここまでやってこれました。
体格のいいご利用者さんのトイレ介助の際に「やりますよ!」と移乗介助を代わってくれた方や、「腰大丈夫ですか?」と気にかけてくれた方、
たくさんの仲間に支えられて生きているんだな
と、とても嬉しかったです。
ご迷惑ばかりかけてしっまた私に職場の仲間から、たくさんの感謝の気持ちをいただきました。
本当にありがとうございました。
これからはサポート役としてお役に立てれば幸いです。
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