入浴(機械浴)編
今回も※新人職員さんや介護の仕事に初めて就いた方、これから実習に行かれる学生さん等に向けての実践的なテクニック等をご紹介します。
※本文中では「新人職員さん」で統一させていただきます。
指導的立場の方も指導の際の参考にしていただけたら幸いです。
基本的な介護技術や知識等については教科書や施設にあるマニュアル等でご自分で勉強してください。
ここでは現場ですぐに使えるテクニック等をご紹介します。
介護に関する考え方や価値観は様々だと思います。
私の個人的な観点も含まれますので、賛否両論はあるかと思いますがよろしければご参考になさっていただけると幸いです。
今回は「機械」と「視界」についてのお話しです。
機械浴の種類
機械浴には座位式浴槽と臥位式浴槽の2種類があるかと思います。
施設ごとで扱っている機械の違いはあると思いますが、私の勤務していた施設では写真のようなタイプの機械でした。
座位式浴槽 ↓
臥位式浴槽 ↓
上記の機械浴のタイプでのお話しになりますが、私の経験から得た情報等をお伝えしていきます。
(全然違うタイプの機械を使用してみえる施設の方には参考にならないかもしれませんが申し訳ありません。)
機械は信用しない主義
「車椅子編 Part①」の所でもお伝えしましたが、
介護用品はとても便利です。
が、「扱う者の扱い方によって危険な物」になってしまいます。
特に電動の機械は注意が必要です。
例えば、ボタン一つでご利用者さんが乗っているストレッチャーの高さが変えられる。これは便利ですね。
しかし、扱う職員がよそ見をしてボタン操作をして、ご利用者さんの身体の一部が何処かに挟まっていたらどうでしょうか?
想像してだけでも怖いですよね。
AIで機械がご利用者さんの危険を察知して自動で止まってくれる優れもののストレッチャーが存在するのかわかりませんが、
残念ながら見たことはありません。
私は基本的に「機械は信用しない」主義です。
ご利用者さんはどう見えてるか?
次にケアを受けているご利用者さんの視界はどうなのか?
考えた事ありますか?
特に臥位式浴槽では浴室にご案内してストレッチャーへ移ってからご利用者さんはずっと仰臥位(または側臥位)のままですね。
ということは、ずっと上から見られている。
(ちょっと怖いですね)
しかも裸で(バスタオルは掛けてあると思いますが)、洗身の際はシャワーが上からかかってくる。
「ベッド上での排泄介助」の際もそうですが、
「上から見られる」
って結構威圧感があります。
介助の際どうしても上から見下ろす形になってしまいますが、ご利用者さんからどう見えているのか、
そこらへんも考えながら介助が出来るようになると良いかなと思います。
まとめ
入浴には様々な目的や効果があります。(教科書でお勉強してください)
入浴は楽しみにしているご利用者さんもそうでないご利用者さんも両方みえます。
楽しみにしている方へは、これからも安心して楽しく入浴していただけるように、
そうでない方はもしかすると過去に「怖い思いをした」、「痛い思いをした」等何かしら
「不快な思い」を経験されたのかもしれません。
そいった方へは、より一層の「気配り」が必要です。
介護の現場では「現場でしか入手できない情報」がたくさんあります。
少しでも早く上達したければたくさん情報を仕入れてください。
今回はここまでです。
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
次回もお楽しみに!
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