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言葉遣いについてPart②「敬語を使う理由探しの旅」

「敬語を使う理由探しの旅」

前回、ある実習生からの問いかけに見事に(?)答えられなかった未熟な私でした。

が、

このままではとの思いから、「敬語を使う理由探しの旅」に出かけました。

ご利用者全員に敬語で接する

その当時私は自立度の高いご利用者(その中でも職員の接遇にきびしい方)へは敬語、

認知症の方や自立度の低いご利用者(あまり接遇にきびしくない方)へはフランクな言葉遣いで接していました。

(若気の至りと思って許してください)

 

要するに「クレームがくる方には敬語」、「クレームがこない方にはフランクな言葉遣い」と

自分に都合のいいように使い分けていたんですね。(今の自分が当時の自分の指導者だったらぶん殴ってますね)

 

「どうすれば、あの実習生からの問いかけに答えられるのか?」

なかなか答えが見つかりませんでした。

 

なので、「とりあえずご利用者全員に敬語で接する」と決めました。

ご利用者全員に敬語で接しての気づき

自立の方はもちろん、重度の認知症の方、寝たきりで発語がない方等とにかく

全てのご利用者に敬語で接しました。

 

始めはかなりの違和感がありました。(今までいかに適当な接遇だったかという事ですな)

周りの職員からも「も~り~さん、急にご利用者に敬語接するようになってる」と思われていたと思います。

当時は仕事に慣れてきた職員はだいたいフランクな言葉遣いでご利用者に接して「できる職員」をアピールしていました。(私もそうでした)

(今でもそういう職員はいますが・・・)

 

しばらく敬語で接しているうちに「ある事」に気が付きました。

「ある事」とは?

敬語でのコミュニケーションだと相手もかしこまってしまうという事です。(当たり前ですが)

単に世間話程度のコミュニケーションであれば問題ないと思いますが、介護職員は「アセスメント」という大事な職務があります。

「アセスメント」では目に見える表面的な事柄に加えご利用者の要望や思いという目に見えない

事柄を見つけるという難しいケア?作業?があります。

その際に必要なのは「利用者が話しやすい(心を開きやすい)雰囲気」です。

 

敬語だとかしこまってしまう(心を開いてもらえない)方に関してはご本人に了解を得たうえでフランクな言葉遣いで接することで

利用者との距離」が縮まり、色々と話をしてもらえるという事に気が付きました。

 

もちろん信頼関係があっての事です。

信頼関係

「フランクな言葉遣い」が良いという訳ではなく、「利用者からのアセスメント」の際に有益な手法として

条件付きで使用する事はありかなと私は思います。

(賛否両論あると思いますが・・・)

 

個人的には、新人職員や異動職員、派遣職員等がまだ日が浅いうちにフランクな言葉遣いでご利用者とのコミュニケーションを

とっているのを目にすると、とても違和感を感じます。

 

短期間で表面的に利用者との距離を縮め、あたかもそのご利用者との信頼関係が出来上がっていると錯覚している職員がいます。

 

たとえ敬語を使用したとしても、声のトーンや強さ、速さ、言い方等に気を付けて使用しないと、

フランクな言葉遣いよりも利用者に対して威圧的な態度になってしまうと思います。

 

まずは言葉遣いに関して全職員が統一した意識(理解)を持ち、ご利用者とのコミュニケーションを図ることが必要だと思います。

介護
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