中堅職員のみなさんへ
今回は中堅職員のみなさんへ向けての内容です。
まず、「中堅職員」というのは何年目の職員を指すのかは難しいところですね。
人手不足の介護業界ではひどいと半年もしたら「指導的立場」になってしまう施設もあるのではないでしょうか。
施設ごとで経験年数に関係なく「中堅」と呼ばれる立場でがんばってみえる職員さんもいると思います。
ご自身が「もう自分の施設では中堅職員になっちゃたなぁ」と感じているなら参考にしていただけたら幸いです。
介護に関する考え方や価値観は様々だと思います。
私の個人的な観点も含まれますので、賛否両論はあるかと思いますがよろしければご参考になさっていただけると幸いです。
目標あります?
私が中堅職員(3,4年目位の時ですかね。以下中堅職員で統一します。)のときは、自信をもって
「ありません!」
と答えます。(なんの自信かわかりませんが)
そうなんです。
中堅職員って、
「もうマニュアルとか見なくても業務できるし~」
「ご利用者さんの顔と名前はもちろん、ADLもわかってるし~」
「ある程度のリスクも経験してるし~」
と、ある意味「天狗病」にかかっています。(私は完全に「天狗病」でした)
別に「天狗病」が悪いと言っている訳ではなく、
「それに感染した自分に気づかずにいると後々痛い目をみますよ~」
と、当時の私に言ってあげたいですね。
要は「現状に満足して目標が無い自分」に気が付いていないのです。
このままいくとどうなるか?
さて、「現状に満足している」うちはいいですがそのうち段々と、
「あ~あ、な~んか忙しいだけで毎日が過ぎていくな~」
と、思っている中堅職員の方々いませんか?
その気持ち、そのまま放っておくと
「仕事がつまらなくなっちゃいますよ!」
「そんなことないです!とっても仕事が楽しいです!」
と言える方は素晴らしいと思います。
でも中には、
「そうなんです。業務はもうできるようになったし、ちょっとした係のリーダーもやらせてもらってるんですけど・・・」
なんてモヤモヤしている方もみえるんじゃないですかね。
そんな中堅職員さんへ
まずは今一度ご自分の提供しているケアについて振り返ってみましょう。
・基本的な介護技術でケアしていますか?
→自己流のケアになっていませんか?
自信のない方はこちらをどうぞ→「基本は大切です編」
・根拠にもとづいたケアを提供していますか?
→ご利用者さん、ご家族へ自信をもって説明できますか?
→後輩職員にちゃんと説明できますか?
自信のない方はこちらをどうぞ→「なぜ?なぜ?編」
・接遇はしっかりできていますか?
→言葉遣いが適切ですか?
→やたらと「ため口」でコミュニケーションしていませんか?
自信のない方はこちらをどうぞ→「言葉遣いについてPart①」、「言葉遣いについてPart②」
まとめ
介護の仕事で一番怖いのは「慣れ」です。
慣れたころに大きなミスをしたり、ご利用者さんからお叱りを受けたりします。
でも、ある程度経験年数があるとその出来事を、
「素直に受け入れる事が出来なくなっている自分」
がいるんじゃないでしょうか?
中堅職員にもなると「プライド」も出てきます。
プライドを持って仕事をすること自体は素晴らしいと思います。
が、そのプライドが邪魔をして
「私は今までこうやってきたんだから、これが正解なんだ!」
と思ったり、
「今まで自己流でやってきてしまったから、今さら基本的な介護技術なんて誰にも聞けないし・・・」
思っている方いませんか?
そんなプライドは今すぐに捨てましょう!
そして、今日から「お勉強」を始めましょう!
介護の世界の情報は日々新しいものにアップグレードされています。
今のご自分の情報が古いものであっても「お勉強」(アップグレード)すれば大丈夫です。
このまま根拠のないケアや自身のないケアを提供し続けますか?
それは、ご利用者さん(お客様)に対してとても失礼なことだと思います。
介護のお仕事はとても大変なお仕事なのは私も十分承知しています。
私も仕事が終わって家に帰ったら「バタンキュー」でした。
でも、ご利用者さんのためにも、新人職員さんへの指導のためにも、10分でもいいので「お勉強」をしてみてください。
3日坊主でもいいです。
まずは「勉強する」という「行動」に移してみてください。
結果的に「ご自分のため」になって返ってきます。
今回はここまでです。
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
次回もお楽しみに!
コメント