基本は大切です編
今回も※新人職員さんや介護の仕事に初めて就いた方、これから実習に行かれる学生さん等に向けての実践的なテクニック等をご紹介します。
※本文中では「新人職員さん」で統一させていただきます。
指導的立場の方も指導の際の参考にしていただけたら幸いです。
基本的な介護技術や知識等については教科書や施設にあるマニュアル等でご自分で勉強してください。
ここでは現場ですぐに使えるテクニック等をご紹介します。
介護に関する考え方や価値観は様々だと思います。
私の個人的な観点も含まれますので、賛否両論はあるかと思いますがよろしければご参考になさっていただけると幸いです。
自己流のケアを提供していませんか?
介護の現場では、食事、排泄、入浴、移乗・移動等様々な場面で様々な介護技術や知識が必要とされます。
そこには「根拠にもとづいたケア」が大切です。
(「根拠にもとづいたケア」に関してはこちらをどうぞ→「なぜ?なぜ?編」)
さて、なぜ「自己流のケア」がいけないのか?
そして「基本的な介護技術の大切さ」を
(※ここで言う「基本的な介護技術」とは教科書に載っている内容です。)
様々な角度から見ていきたいと思います。
①自己流はその職員しかわからない
まさにその通りです。
介護技術は「北斗神拳」のように一子相伝ではありません。(ちょっと例えが古すぎましたかね)
どの職員が行っても同じようにご利用者んさんに提供できなければいけません。
違う言い方をすれば、ある特定の職員しかできない(やれない)ケアは提供しない方がよい。
私は「提供してはいけない」と思っています。
ご利用者さんからすると「この職員さんは出来るのに、あの職員さんにはやってもらえない」では、
ケアに対してバラつきがでてしまい、安心して日常生活を送ることができません。
②後輩職員にどう伝えますか?
新人職員さんにもいつかは後輩職員がつくことになると思います。
そして後輩職員からこんな質問をされた時にどう答えますか?
「なぜ先輩はこのやり方でケアをするんですか?」
もし、その時のあなたの答えが、
「私も先輩からこう教えてもらったから」とか
「このやり方がやりやすいから」だったとしたら
こんな答えをもらった後輩職員はどう思いますか?
この後輩職員も「これでいいんだ」と思ってしまいます。
この答えには何の根拠もありません。
「自己流」でしかケアを提供できていないと、後輩職員への指導の際に説得力がなくなります。
③新規のご利用者さんへの対応は?
では、初めて施設へ来られたご利用者さんへの対応はどうしますか?
「先輩から教えてもらったやり方」や「やりやすいから」というのは、すでに何らかの形でそのご利用者さんに関わっている前提です。
全く知らないご利用者さんへの「最初のケア」は何を基準に行えば良いか?
それは、
「基本的な介護技術」
です。
「基本的な介護技術」はどんなご利用者さんへも適用するとこができます。
なぜか?
「根拠にもとづいたケア」
だからです。
もちろん「基本的な介護技術」も万能ではありません。
まずは「基本的な介護技術」で利用者さんのケアを行い、
そこからその方が安心、安全に日常生活が送れるケア
=「個別ケア」を構築していってください。
まとめ
「自己流のケア」がなぜいけないのか少しは伝わったでしょうか?
介護の現場では人手不足等でゆっくり、じっくりと指導が行えない環境の施設もあるかと思います。
しかし、「基本的な介護技術」は最初のうちにしっかりと身に着けておかないと、
あっという間に後輩職員が入ってきてしまい、中途半端な知識や技術のまま先輩職員になってしまいます。
業務を早く覚えて一日でも早く独り立ちしたい気持ちもわかりますが、
業務はこれから何十回、何百回とこなしていくうちに覚えます。
しかし、「基本的な介護技術」は新人職員のうちに身に着けておかないと、
「自己流」になってしまします。
まずは「基本的な介護技術と知識」をしっかり身に着ける事で、ご利用者さんへのサービス向上につながりますし、
ご自身のスキルアップにもつながると思います。
先輩職員さんから適切な指導が受けられない新人職員さんもいるかもしれません。
もしかすると、先輩職員さんも迷いながら日々のケアを行っているかもしれません。
「わくわく介護情報局」で発信する内容が少しでもお役に立てれば幸いです。
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
今回はここまでです。
次回もお楽しみに!
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