新人職員や実習生にとっての最初の難関!
それは
「ご利用者さんとのコミュニケーション」
ではないでしょうか?
今回は私が実習生だった時に経験したことをもとに、新人職員や実習生の方にご利用者さんとのコミュニケーション
についてのちょっとしたテクニックをお伝えします。
介護に関する考え方や価値観は様々だと思います。
私の個人的な観点も含まれますので、賛否両論はあるかと思いますがよろしければご参考になさっていただけると幸いです。
「ちょっとご利用者さんとコミュニケーションとってきてください」
このセリフ、実習指導者から言われるセリフなんです。
私も実習生の時に言われましたし、指導者になった時も言っていました。
しかし、この
「ちょっと、コミュニケーションとってきてください」
が、実習生にとってはちょっとした拷問(言い方悪いですが)に近いものがあるかと思います。
きちんと対象のご利用者さんのADL等の細かい情報を知っていて、何週間も実習にきていて、そのご利用者さんを
よく知っている場合ならよいのですが、新人職員や実習間もない時、短期間の実習等まだ介護自体慣れていない状況だと、
何をどう話すればよいのやらわかりません。
認知症の方、言語障害があったりする方とはどうコミュニケーションをとればよいのか?
色々と頭の中を駆け巡ったあげく、勇気を振り絞っていざコミュニケーションをとりに行くと、
5分と持たず、沈黙の時間が訪れそれが長いこと、長いこと。
「早くこの沈黙から救い出してくれ~」
と指導職員をみると、何やら記録とかで忙しそうにPCやノートに向かっているので、声もかけづらい・・・
こんな経験したことがある方もいるんじゃないですかね?
私は経験しました。
(うん、うんとうなずいているベテラン職員さんもいるかも)
こんな時の「コミュニケーションのコツ」をお伝えします
慣れていない実習生には、なるべくコミュニケーションのとりやすいご利用者さんについてもらう事が多いと思います。
指導職員からすれば「このご利用者ならよくお話ししてくださるから大丈夫でしょう」と思っていますが、
実習生からすると「すべてが初めて」なのでやはり緊張すると思います。
そこで、まずはどうすればいいのか?
それは、
「自己紹介」です。
「あたりまえじゃん!」
と思われるかもしれませんが、意外とこの「自己紹介」が抜けていることがあるのです。
ご利用者さんの名前は指導職員から「あの方〇〇さんと言います」と名前を教えてもらっていたり、
靴のかかとや、車椅子等に記名されていたりして先にこちらが名前を知っていることがあります。
そうすると、緊張しているのもありますが、
「〇〇さん、こんにちは今日はとてもいい天気ですね。ご気分はいかがですか?お昼ご飯はおいしかったですか?」
と、一方的に会話をしてしまうことがあります。
対象のご利用者さんが「あぁ、実習生の方ね」と認識してもらえればよいのですが、これを自分に置き換えるとどうでしょうか?
私だったら、(ちょっと大げさな表現かもしれませんが)
「誰この人?初対面なのに何で私の名前知ってるの?一方的にベラベラしゃべって」という思いを抱くと思います。
コミュニケーションの第一歩は「自分を知ってもらう事」です。
おそらく初対面の方へのあいさつは「はじめまして〇〇と申します」と自己紹介から入ると思います。
これが、「介護」となると急に難しく考えてしまわれる方がいるんじゃないでしょうか?
ご利用者さんは何らかの病気や障害をお持ちの方がみえますが、私たちと同じ「人間です」。
そしてお客様です。
お客様に対して当たり前の適切な接遇で接すれば、何も難しいことはありません。
(言葉遣いに関しての記事はこちらをどうぞ)
自己紹介に特別な介護技術は必要ありません。
もちろん、自分の事ばかり話していては一方通行になってしましますが、まずは自己紹介をして自分の身分を明らかにしたうえで、
コミュニケーションを始めてみてください。
そうすると意外なところから会話の糸口がみえ、コミュニケーションが上手くいくことがあります。
ご利用者さんとの円滑なコミュニケーションがとれるようになると、今後の職務にとても役立ちますよ。
特に「アセスメント」。
これについてはまた次回にお伝えしようと思います。
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
いかがでしたでしょうか?
また、次回をお楽しみに!
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